GALLERY ETHERは、2020年11月27日（金）から2021年1月8日（金）まで、シフ・ストロイ(ノルウェー)、 ジェフ・スティーブンス(アメリカ)、 チャールズ・セイラー(アメリカ)、 デュエン・ナイト (アメリカ)、ジェニー・ランドール(アメリカ)の、5人のアーティストを迎えた2020年最後のグループ展「CONVERGENCE」を開催いたします。
2020年が近年の歴史の中で非常に奇妙な年の1つとして記憶されていく中、GALLERY ETHERは、「一体となる」というさまざまな概念を見出す5人のグループ展として「CONVERGENCE」を発表します。
シフ・ストロイの作品は、伝統的な方法とデジタル手法を用いて、一見神秘的な視覚的語彙を、彼女の故郷であるノルウェー北部の海岸を彷彿とさせる民話のような物語に織り込みます。一方、コロラドを拠点とするミクストメディアアーティストのジェフ・スティーブンズは、それとはやや反対のアプローチとして、 コラージュ、ステンシル、絵画の技法を独自に組み合わせ、現代の洗練された広告的イメージを分解します。 チャールズ・セイラーの絵画は、しばしば古代、宗教、フェティッシュ、解剖学のアイコンを取り入れ、社会の複雑さを見出すべく不可解な現代の象徴主義と完全な古風なイメージを並置します。 それとは対照的に、デュエン・ナイトのどこか優しく活気のある絵画は、夢のような風景と無実の記憶の間で作品を観る人をそこに留めさせているかのようです。 最後に、ジェニー・ランドールのプロパガンダ、広告、劇場のポスターの大胆なグラフィックを活用したどこか柔らかい作品は、観る人の好奇心や共感的反応を引き出してきます。
*12月25日 - 1月5日は休廊となります。
アメリカ・フロリダ州パナマシティで生まれ育ったチャールズ・セイラーは、フロリダ州立大学に在学中、生化学を学ぶかたわら、コラージュを用いたミクスト・メディア作品の制作を開始しました。イギリス、カリブやニューヨークで医学の研究生活をつづけながら、最初の頃はアクリル絵具や墨を使って作品を制作していました。現代のグローバル資本主義における複雑さや軽薄さを、ミニマルで古風な西洋イメージと並置したり、融合することで、独自の作風を展開しています。フロリダ州タラハシー在住。
デュエン・ナイトはアラバマ州モビール在住の、ミクストメディアアーティストです。近年の作品は穏やかに鮮やかな色彩で、子供が描くようなイメージから複雑なコンポジションへと織り交ぜられています。それらの絵画空間は、夢のような風景と無垢なままの記憶の間で、時が止まったように、自己と存在の相互接続性に訴えかけてきます。
ジーニー・ランドールはハワイ出身のアーティストで、パリ、イタリア、バリ、インドなどでアートを学びました。 雑誌メディアなどでの受賞歴もある彼女の作品は、しばしば世俗的な感情に焦点を当てていて、柔らかくもどこか厳しさや唐突さが織り込まれ、同時に安心感と鋭さをもたらし、観ることへの喜びを引き出しています。
アメリカ・コロラド州デンバーを拠点とするアーティストであり、ロサンゼルスのストリートアート・コレクティブ「KAMP」の共同設立者でもあるスティーブンスは、「スター・ウォーズ」や「アベンジャーズ」といった人気映画のマーケティングキャンペーンを手掛けるデザイナーとしても知られ、そうした巨大産業の内側で覚えた社会への違和感が作品の中に反映されています。
シヴ・ストロイは、ノルウェーのハーマルを拠点とする現代グラフィックアーティスト / イラストレーターです。 彼女は自分の作品を視覚的なストーリーテリングの手段の一つと考えており、彼女の出身であるノルウェー北部の海外が舞台とされる、多くの神話や民話に影響やインスピレーションを受けています。
