GALLERY ETHERでは、2023年最後の展覧会として12月02日（土）から12月23日（土）の期間にて、イタリアのアートコレクティブ Libri Finti Clandestini（リブリ・フィンティ・クランデスティニ）と5X Letterpress（ファイブエクス・レタープレス）によるグループ展「PRIMA DI METTERE IN MOTO, DATE IL SEGNALE.」を開催いたします。

「PRIMA DI METTERE IN MOTO, DATE IL SEGNALE.」

「PRIMA DI METTERE IN MOTO, DATE IL SEGNALE.」では、2つの異なるプロジェクトが一体となり、タイポグラフィ版画、視覚的実験を通じて、手刷りの限定版ポスターや本のコレクションを制作し、展示しています。

彼らの実験的なアプローチには、廃墟や忘れ去られた都市の風景を探検しながら、一晩で本を作ったり、電車の中や廃工場にある珍しい道具を使って本を制作したりといったプロジェクトが含まれています。この2人によるプロジェクトのミッションは、常に「クレイジー」な状況下での制作であり、その都度新しい解決策を模索し、最良の結果を得ようと試みています。

展覧会のタイトル「PRIMA DI METTERE IN MOTO, DATE IL SEGNALE.」は、日本語に訳すと「エンジンをかける前に、合図を送れ」という意味であり、未知の世界に突入する前の静寂の一瞬を際立たせるモットーであり、行動への呼びかけを意味しています。

Libri Finti Clandestini

Libri Finti Clandestini（リブリ・フィンティ・クランデスティニ *以下「LFC」）は、紙くず、タイポグラフィ、印刷所、および廃倉庫を用いて実験的な印刷物を作り出す国際的なコレクティブです。LFCは本やスケッチブックを丹念に一冊ずつ手作業で組み立て、手で綴じられ、スタンプが押され、番号が振られ、描かれるなど、所有者の想像によって違った意味を含ませる作品を制作しています。彼らは、単一のコピーでの本の制作や非常に小規模な仕掛け絵本的なものに焦点を当て、ページを開くと19世紀から20世紀初頭の奇妙なキャラクターが動き出す独特なエディションを制作しています。年月をかけた素材の研究への時間と注意を捧げることで、プロジェクトは印刷物のほかにも写真、タイポグラフィの印刷、都市探検など、常に実験的な旗印のもとで他の芸術的な方向にも拡大してきました。

5X Letterpress

2018年に誕生した5X Letterpress（ファイブエクス・レタープレス）は、グラフィックデザイナーと破壊的な版画家で構成される二人組です。彼らは古い印刷機、可動活字、そしてインクでプレスすることができるあらゆるものを使用し、手作業で版画を制作しています。5X Letterpressはグラフィックデザインの実験と研究に制限を設けておらず、すべてのタイポグラフィ素材やそれ以外のもの（可動式タイプ、紙、インク、ステレオプレート、その他様々な印刷版）は古い印刷工房で使われていたものを引き取ったり、フリーマーケットで入手しています。

近年は、活字印刷、自己出版、視覚的実験に関連するコラボレーションのプロジェクトを始動し、一点ものの印刷物や限定版、ポスターのデザインなど、全て手作業で制作しています。

オープニングレセプション

「PRIMA DI METTERE IN MOTO, DATE IL SEGNALE.」展初日の12月2日（土）17:00～20:00には、LFCと5X Letterpressも在廊のオープニング・レセプションを開催いたします。

皆様のご来廊を心よりお待ちしております。