この世界とは何なのか？その中にいる私は何者なのだろうか？

この世界は私たちをどれほど変えるのだろうか。

心の水の中に隠れている私たちの形。

目の前で時間がそれらを溶かしていくように。

「VANITAS VANITATUM」では、私たちの存在の根源的な側面が持つ無常性を探求しています。私たちの記憶は、私たちが自分自身をどのように見ているかの核となるものです。そしてこの核となる自我は、とても堅固に感じられる。しかし、私たちのアイデンティティのどれほどが、私たち自身ではなく世界の産物なのだろうか？そして、私たちの記憶が消え去ったとき、何が残るのだろうか？そんな問いを観る人に投げかける展覧会となっています。